ロングステイ観光学会で2025年度に活動する分科会が採択されましたので、お知らせいたします。なお、当分科会は他学会員のオブザーバーとしての参加受け入れをしております。ご興味のある方は学会事務局(asjlt.office[at]gmal.com ※[at]は@に変更してください)までご連絡ください。
〇コロナ後のロングステイ普及・啓発活動の在り方の研究をする分科会
代表申請者:海津 にいな
1.テーマ
文化の交差点としてのロングステイ-日韓間の長期滞在者のための文化プログラム提案
2.目的
ロングステイ旅行に興味を持つ人が増えている中、そのほとんどの人たちが選んでいる旅先の条件は、旅費の安さと治安の良い所である。日韓は距離的に近く、時差もない旅先であり、前述の要件を備えて、さらにグルメ、美容、ロケ地観光、K-Pop、J-Pop等で、女性、若者にも人気である。しかし、中には“最初はよかったが…”と言うようなケースも少なくない。
そこで、次なる試みとしてロングステイによって“文化が学べる”適切なプログラムを提供し、今迄の未消化な旅を充実した旅にする方策を見出すことが必要ではないかと思われる。日本と韓国は、仏教、漢字の使用など類似してしている面も多い一方で、意外な違いも少なくない為、ロングステイを通じてじっくりと暮らしぶりを見て互いの理解を深め、より親しむ下地をつくる実証実験を行う。
第一回目の試みとして2、3人を一組にして先発し、日本では我孫子市、韓国では大邱でロングステイ(10日程度)を実施、文化体験プログラムを提供する。プログラムの内容は日本では、茶道、書道、生け花、柔道、日本料理などである。韓国では、陶器作りや紙工芸、伝統楽器、韓国料理、市外への小旅行などである。このようなプログラムは、双方の関係機関の協力を得て安価で受講できるようにし、週3回ぐらい(適宜調整あり)とする。これによって、ロングステイが地域住民と滞在者の双方にとってどのような影響をもたらすのかも考察し、ロングステイする事の利点を探り、今後の日韓の望ましい旅の在り方を提案したい。
3.予想される研究の成果
文化プログラムを体験した参加者の満足度などを調べる事は、ロングステイ旅行者のニーズや課題を把握することができる。そしてこの結果を基にして、日韓両国の行政や観光業界の役に立つ基礎資料が提供できる。
4.成果の発表方法:調査レポート提出